竺仙|浴衣(ゆかた)天保13年創業の呉服屋

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ピックアップコンテンツ 現代の名工

  • 染の名 工浅野 榮一
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浅野榮一の手付手染江戸小紋のご紹介

浅野 榮一 あさの えいいち

昭和21年茨城県生まれ
平成19年厚生労働大臣賞 現代の名工 卓越技能賞受賞
平成20年黄綬褒章受賞

江戸小紋型染師として著名な浅野 康の長男として生まれた。少年時代、更紗染めの習得を志し16歳で更紗染めの名人三代目更勝の許で修行したのち、20歳にして茨城県美浦村の父の許に帰り小紋染めでもとりわけ縞柄の道に入った。
縞柄は、型送りの乱れが毛筋半分も許されない厳しさと、体調の変化がそのまま作品に反映される恐ろしさを持っている。
小紋染めの板場という環境の中で父から縞柄の型付染めの厳しい指導を受け、筋・唐桟の縞物の難しさを父譲りの技法で克服し、平成19年には厚生労働大臣賞「現代の名工」卓越技能賞を受賞。更に翌20年には唐桟縞手染め技術を認められ黄綬褒章を贈られる。縞彫りの人間国宝であった故児玉 博氏の型紙のみを使用している。
今や少ない江戸小紋師としてその充実した仕事ぶりは注目を集めている。氏は「伝統の縞柄を駆使して新しい味を出す創作をしたい。」と意欲は衰えることがない。

  • 7メートルの長板に適度な水分を施します。

  • 白生地を長板に張ります。水分を得た長板にはあらかじめ糊がしみこませてあり、生地目を直し、ピッタリと張付けられます。地味ではありますが、型染小紋の染工程で基本の大切な作業です。

  • 「糊置き」
    いよいよ型を手付け(糊置き)をする工程です。
    型紙の上から防染糊を置いていきますが、ヘラを縦に糊置きすることが縞柄を染める際の特徴です。

  • 型継ぎに注意して糊を置き、型紙をずらす作業を繰り返します。型のつなぎめをあわせる瞬間には息を止めるといいます。

  • 和紙でできた型紙は湿度の影響を受けやすい為、途中、口に含んだ水を霧状にかけることで型紙の伸縮を防ぎます。

  • 《竺仙鑑製》の口型をつけ、糊を乾かします。残りの半反、同じ作業をして一反(約12m.)の糊置き終了です。

  • 江戸小紋はしごき染めです。染料が均等に混ざり、より滑らかなしごき糊になるように裏ごしをしているところです。

  • 色あわせの瞬間。しごき糊を試験生地につけて蒸気にあててみます。そこで蒸した状態の色で実際の染め上がりの色を判断します。

  • いよいよ「しごき」染め開始です。糊置きの終了した生地をしごき台に移し、しごき糊をヘラでしごいていきます。

  • 生地のしごき糊がお互いつかないように表面におが屑をまぶします。

  • 「蒸し」しごきおわった反物を蒸し箱に入れ、染料を定着させます。(季節や湿度、柄や色にもよりますが5分程)

  • 防染糊としごき糊を落とすため洗い場で水洗いします。

  • 染め上がった反物を工房内で張り、乾燥させます。

  • 「地直し」
    江戸小紋の染工程で最もその技術を求められる作業です。手付けの小紋染には必ず型癖や型継ぎが現れます。
    それを職人の手で修正します。「地直しができたら一人前」といわれる根気のいる仕事です。

  • 染め上がり後、湯のし、検反の終わった反物です。
     左・・・雨入り万筋着尺
     右・・・唐桟縞着尺